男性不妊の原因の一つとして、酸化ストレスの関与が明らかとなっています。酸化とは呼吸により取り込む酸素によって起こる反応のことです。これにより活性酸素が発生しますが、この活性酸素が精子のDNAや細胞膜を損傷し、精子の障害、男性不妊を引き起こします。通常は、活性酸素を抑える抗酸化力が働いてバランスが保たれていますが、このバランスが崩れた状態が酸化ストレスです。この酸化ストレスレベルを測定する検査が、ORP(酸化還元電位)測定検査です。
精液検査と同様の方法で精液を採取し、少量の精液をORP電極に滴下するだけです。
生活習慣の改善、精索静脈瘤の手術、抗酸化サプリメントの摂取等により酸化ストレスレベルの改善が期待できます。ただし、すべての方に効果が表れるわけではありません。